COLUMN

健康やトレーニングに関する情報をコラム形式でお届けいたします。


こんにちは😊LINOのATSUSHIです。

今日は普段私達が何をするときにも働いている脳の【前頭葉】のお話しです。

簡単に
前頭葉の機能は思考力、判断力、集中力、気分のコントロールなど幅広く、この領域が働いていないと仕事や勉強に大きく影響を及ぼします🧐

前頭葉が衰えると現れる症状には

■意識障害、見当識障害、易疲労性

• 頭がぼんやりして考えることがうまくできない。
• 時間や場所の感覚があいまいになる。
• 些細なことでも疲れやすい。

■注意障害

• 集中力を持続させながら、1つの物事を長く続けることができない。
• 身の回りのいろいろな刺激に振り回されずに1つの刺激を選択して行動することができない。
• 一度に2つ以上の事柄に注意を向けて、行動を行うことができない。
• 何か行動しているときに、別の指示を受けて対応すると、そのあとに最初の行動にスムーズに戻ることが難しい。

■記憶障害

• 新しいことが覚えられない。
• すぐにばれるうそをついてしまう。
• 物をよくなくす。
• どこにしまったかを忘れる。
• 同じことばかり話す。
• 同じ間違いを繰り返す。

■遂行(実行)機能障害

遂行機能とは目標を決め、計画を立て、手順を考え、それを実施し、最後にその結果を確認する事です。

• 要点の定まらない話をしてしまう。
• 計画が立てられない。
• 優先順位を決められない。

■感情と社会的行動の障害

• 何かをしようとする気力が起きない。
• 物事に関心を持てない。
• 抑うつ、イライラなどの気分のムラが激しくなった。
• 非常識な行動をとってしまう。
• 欲求を我慢できない。
• 自分の問題を認識できない。

■流暢性の低下

※流暢性とは、情報(主に言語情報)を適切に、素早く、数多く処理し出力する能力・特性のことです。長期記憶から情報を取り出し、条件に合致しているかどうか、既に出力した単語でないかどうかの吟味をし、さらに発声や書字などの出力ができるかどうかの機能です。

• 特定の条件に合う言葉を思い出せなくなる。例えば「し」や「い」から始まる言葉、「しゃしん」や「いぬ」などの単語を思い出せないなど


ここにあげたような症状が見られるようであれば、前頭葉の機能に問題がある可能性があります。

もちろん症状が重い場合には受診がおすすめですが、一般的な人が前頭葉を鍛えるにはどうすればいいか?

動くことは脳を鍛えること

脳の細胞は死んでしまうと2度と元に戻らない。-かつてはこのように信じられていましたが、今世紀になって、脳細胞は再生することが明らかとなりました。

一般的に、脳の神経細胞は加齢にともなって数が減り、脳は萎縮していきます。脳の萎縮を進行させる要因として、加齢のほかに脳血管性疾患、飲酒、喫煙などが報告されています。一方、ジョギングなどの有酸素運動は脳の萎縮の進行を防ぐことが指摘されています。
 

しかし、「脳の細胞を増やすためにジョギングしましょう」といっても、運動が苦手な人や、ここ数年、全く運動していない人にとっては、なかなか難しいと思います。
脳の萎縮を予防するために、手軽に行うことができる運動はないでしょうか。

「歩くこと」に着目し、歩数が脳萎縮の予防効果をもつかどうかを調べた結果。
対象となったのは、50歳以上の男性381名と女性393名の方々です。

その結果、男性では、1日の歩数が最も多いグループの脳の前頭葉(意欲をもつことや、計画を立てて行動することに影響します)の萎縮の悪化のしやすさは、最も歩数が少ないグループの約3分の1にとどまっていました。すなわち、趣味でよく歩く人、あるいは仕事や家事などで多く歩く人ほど、前頭葉の萎縮は悪化しにくいことが示されました。

一方、女性では歩数と前頭葉の萎縮の悪化との関係性を見出すことはできませんでした。 そのかわり女性では、総エネルギー消費量が最も多いグループの前頭葉萎縮の悪化のしやすさは、総エネルギー消費量が最も少ないグループの約10分の1であることが分かりました。
総エネルギー消費量とは「運動(体を動かすこと)によるエネルギー消費量+基礎代謝量+食事によるカロリー消費量」のことです。


脳の萎縮が進行していくと認知症の症状が表れることもあります。脳の萎縮の悪化を防ぐために、男性は1日6,000歩を超えるくらい歩くことを心がけましょう。女性では基礎代謝量や運動によるエネルギー消費量を維持するために、筋肉量の減少を予防することが重要です。肉や魚、大豆などの良質なたんぱく質を摂取して筋肉量をできるだけ維持すること、体を動かす活動で積極的にエネルギー消費量を増やすことを心がけましょう。
 

前頭葉を鍛えるには、

【男性ではよく歩くこと】
【女性では筋トレやヨガなどエネルギー消費量を増やすこと】

が効果的です 。

もちろん両方行う事で更に効果があると予想されます。

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