ホメオスタシスについての話
ホメオスタシスという言葉を聞いたことありますか?
人間に備わっている働きのことなのですが、今回はそのホメオスタシスのお話をします😊!
□ホメオスタシスの意味は?
『外界が絶えず変化したとしても、体内の状態(体温・血液量・血液成分など)を一定に維持できる能力のこと』
です。
私たち人間の体は、数十兆個の細胞からなっています。
それらが一定の営みを続けられているのは、ホメオスタシスを維持できているおかげなのです!!✨
例えば、外の温度が暑い・寒いに関わらず体温が一定なのもホメオスタシスが働いているから。
ごく当たり前のように思われますが、もし体温が高くなった時に『体温を一定に維持しよう』という機能がはたらかないと、体に熱がこもったままになり、脳がうまく機能しなくなってしまいます。『体温が高くなったら、体温を下げるために働こう』というプロセスは、ホメオスタシスを保つために脳にインプットされている働きなのです。
□ホメオスタシスが崩れるとどうなるの?
ホメオスタシスは自律神経の調整をしているため、ホメオスタシスの働きが崩れると交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかなくなります。
例えば先ほど挙げた体温を例に取るなら、体温調整がうまくできなくなり、冷えやのぼせの症状がでます。日本は寒暖差が大きくあるので、体が対応できずに不調を引き起こす原因となります。
□ホメオスタシスを支える3つのシステム
❶自律神経系
交感神経と副交感神経によってなる自律神経系は、自分の意志ではなく自律的に働いています。
これらの自律神経が体内環境の変化によって刺激され、それぞれの臓器や細胞に働きかけることで体内環境を調節しています。
❷内分泌系
ホルモンによる体内環境の調整システムです。
内分泌腺から分泌される物質であるホルモンが血液などの体液にのって身体中をめぐり、それぞれの臓器の働きを調節しています。
❸免疫系
病気や怪我によって体内に病原菌が侵入したとき、それを排除しようとする仕組みが免疫系です。
これらの免疫細胞による反応だけでなく、咳やくしゃみによって体外から異物を体に入れないことや、唾液や胃酸によって病原菌を殺菌する機能も免疫系の仕組みです。
私たちが毎日を当たり前のように過ごすことができているのは、ホメオスタシスのおかげなのです。
普段意識しないだけで、体内ではとても複雑な調節が行われているのです!
その当たり前の状態を保つためには、運動・食事・栄養のバランスがとても大切です😊